【大阪スタッフ】アンティーク家具の脚のデザインについて

二度目まして!こんにちは^^

大阪店スタッフの山田です!

 

突然ですが、

皆さん、美女と野獣の実写版はご覧になったことはありますか?

ハリーポッターシリーズはどうでしょうか。

ああいった童話チックな洋画の世界観を

一度思い浮かべてみてほしいのですが

そこには、作りこまれた調度品や、内装の存在が欠かせませんよね。

古いアンティーク家具の中でも

そんなメルヘンな文脈を持った家具たちって、

(実際おうちで使うかどうかはさておき、)

とっても童心くすぐられるものだと思うんです。

 

そこで、今日は、そんなお話で出てくるようなアンティークの家具たちについて

脚のデザインを中心に、お話をしていけたらなとおもてますーー!

 

①エレガントな曲線の美しい猫脚!「カブリオールレッグ」

 

アンティーク家具の脚のデザインの鉄板、「カブリオールレッグ」。

フランスのバレエ用語で「弾む」とか「飛び上がる」という意味の

「カブリオール(Cabriole)」に由来すると言われています。

日本語では、「猫脚」という方が馴染み深いですね。

動物の脚を様式化した、S字の湾曲が特徴で

18世紀半ば、華やかで女性的なデザインが特徴のロココ様式期の時にヨーロッパを中心に流行したデザインです。

優美で曲線的なフォルムは、美しいファンタジーの世界観とマッチしますね!

その後、19世紀にはいるとバスタブにも猫脚が使われたりします。

まさにお話の世界…!

 

②存在感と重厚感!「バルボスレッグ」

 

バルボスレッグとは、脚や柱の途中にある

球根のように丸みを帯びた、イギリスの伝統的な装飾加工のことです。

フルーツの形にも見えることから「パイナップルレッグ」や「メロンバルブ」と

呼ぶことも!

その起源は古く、12世紀ごろ、イギリスのゴシック様式の僧院の柱に使われていたデザインが始まりです。

当初は、表面の装飾などはなくシンプルなデザインだったのですが

その後16世紀のエリザベス女王の時代、バルボスレッグが流行した頃には

球状の部分にアカンサス(葉っぱ)模様などの彫刻が施されて、豪華な雰囲気になります。

 

ルーツが教会建築で有名なゴシック様式なこともあって

どっしりした重厚感がアンティーク好きにはたまらないですね〜〜

たっぷりの存在感が魅力のバルボスレッグの魅力が伝われば幸いです!

 

③なんとも愛らしいシルエット「ボビンレッグ」

 

 

三つ目は、ポコポコしたデザインがリズミカルで可愛いボビンレッグのご紹介です。スピンドルレッグとも呼ばれます。

アンティーク家具のレッグにはよく見られる、

ろくろを使った「挽物加工」という手法が取られています。

(挽物加工がなされた脚のデザインをターンドレッグと言います)

ボビン(糸巻き)が連なったような、丸っこいパーツが連続するデザインで

イギリスでは17世紀ごろからこの形の家具が見られます。

映画『ハリーポッター』シリーズでもお馴染みの

スリザリン寮の談話室なんかでも、

このレッグデザインのスツールが使われたりしてますよ!

気にして見てみると面白いかも〜〜

 

ちなみに、お仲間のデザインで

バーリーシュガーツイスト」という脚のデザインもございます。

単にツイストレッグとも呼びますが、

語源はヨーロッパのお菓子、「ねじり飴」から来ているものだとか。

 

美味しそう〜〜!

 

④スッキリシンプルが美しい 「テーパードレッグ」

 

 

最後にご紹介するのは、テーパードレッグです。

先端にかけて細くなっていく脚のデザインのことで、

上に紹介した三つに比べて、洗練されたシンプルなデザインが特徴!

というのも、18世紀中頃から流行したネオクラシック様式(新古典主義)

という様式の時のデザインで、

17世紀に流行ったバロック様式、ロココ様式(猫脚とかはこの時代)などの、

ちょっと過剰な装飾に食傷気味になった人たちが生んだ

思想の潮流の中生まれたっていう背景があるんですね〜〜。

また、この時代にイタリアでポンペイ遺跡などが発掘されたこともあって、

古き良き時代の意匠に立ち返ろう!ってなるんです。

(だから新古典主義と言います)

なので、この時代に流行った家具には

ロココ時代のような曲線ではなく、

落ち着きのある直線的で品のある家具が中心となっています。

こういった、控えめながらも美しさが際立つテーパードレッグ、

縦に溝が入った「フルーティング」と呼ばれる加工が入ってることが多いです。

(上の画像の椅子にも入ってます)

これ、実は古代ギリシャ神殿の支柱をイメージしてデザインされています。

古典を大事にするこの時代ならではの装飾ですね^^

 

スッキリ高級感のある家具といった印象のテーパードレッグ、

どんなお部屋にも合わせやすいのではないでしょうか。

 

さあ、いかがだったでしょうか!

非常に長くなりましたが、最初に紹介したように、

洋画や作り込まれた世界観では欠かせない調度品の存在。

そんな調度品たち、脚のデザイン一つとってもそれぞれに背景がございます。

そんなことを考えながら、映画などを鑑賞してみると面白いかもしれません!

 

それではまた次回のブログ更新でお会いしましょう〜〜〜〜👋👋🦈

 

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