皆さま、こんにちは伊東です。
前回の記事では桜の開花について話していましたが
あっという間に街路樹も新緑に。
初夏を感じる風が気持ち良い今日この頃です。
大和店では入荷から早一ヶ月がたち、
店内の商品量もだいぶ少なくなって来ましたが
まだまだ魅力的なアイテムが沢山ございます。
本日はその中でもマニアックな魅力溢れるラインナップを
そのストーリーも交えてご紹介出来たらと思います。
まず1点目はパイン材の木目が美しい、こちらのシェルフ。
このようにして郵便局やオフィスなどで書類/手紙などの仕分け棚として
使用されていたものだと思われます。
ご自宅用にレコードやカセットテープの収納として使うのも可愛いですし、
紙が取り出しやすい仕様に取り出し口がU字になっているため、
ポストカードの陳列などに店舗様でのご使用もおすすめです。
続いてご紹介させていただくのはモンクスベンチと呼ばれる
ボックスタイプのベンチ。
名前の由来となっているMonk(モンク)とは修道士を意味し、
実際に教会などで使用されていました。
座面が蓋つきの箱になっており、1台で収納とベンチの機能を果たすことから、修道院に持ち込める家具や私物を制限されていた修道士に好まれていたアイテムです。
当初はシンプルなデザインのものが主流だったのですが、
数が普及するにつれ細部まで凝った意匠のものが増え
こちらもデコラティブなデザインと波打った側面など
クラシックながらも目を惹くポイントが沢山あり、
エントランスのディスプレイとしてもおすすめです。
シンプルになりがちなベンチですが
こんなデザインのものが店先に置いてあったら入ってみたくなりますよね。
大和店では家具以外にもどんな用途で使われていたんだろうと
好奇心がそそられるオブジェが沢山ございますが、
その中でも目を惹く1点がこちらのハンドオブジェ。
1869年にチェコで創業した老舗の実験用磁気メーカー
JIPO(Jizerská porcelánka,s.r.o.)のグローブモールド。
ゴム手袋を成形するために使う陶器として使用されており、
ひとつひとつ厚みやサイズ感が異なります。
デフォルメされた造形からは工業製品としての魅力も感じられる一点で、
アクセサリーを垂らしたり、オブジェとてそのまま飾っても
遊び心や空気感を変える演出をしてくれます。
続いてこちらは学校の教材として使われていた、
チャートポスターと呼ばれるアイテムになります。
生物や数学の授業などで使われていた図解などが多く、
アイキャッチになるものが多いので
インテリアのアクセントとしてお使いいただけます。
こちらはドイツ製のアイテムで節足動物の図解ポスター。
カラフルな色合いでポップなインテリアにも合わせやすく、
大判サイズが空間演出にぴったりのアイテムです。
この他にも深堀していくと面白いストーリーを持っている
ニッチな魅力あふれる商品が沢山ございます。
状態の良い商品も勿論魅力的なのですが、
スクールデスクだったら天板に落書きが残っていたり
裏面にガムが張り付いていたり。
それらは極力綺麗にした状態で店頭にお出しするのですが
傷の位置等を見ると「この人はこんな使い方をしていたんだな」と想像出来たり、
その商品がどこかの国で誰かが使っていた
というストーリーが垣間見える瞬間の楽しさも
ヴィンテージ家具の魅力のひとつであると思っています。
皆さまにも物選びの基準に
そんな面白さを感じていただけたら嬉しいです。
それでは次回のブログにてお会いしましょう。