皆様こんにちは、伊東です。
本格的な冬を迎え大和店の倉庫も極寒となっておりますが、
先日16日のヨーロッパからの入荷便でヴィンテージ好きにはたまらない
アツいアイテムが大量入荷しましたのでご紹介していきたいと思います。
それがこちらの写真内にずらっと並んだ
ヴィンテージタイプライターになります。
ここまでの数が入荷したことは今までになく、
ポータブル用の箱が付いていたりと状態も比較的良好で
各社毎のカラーの違いやタイプ盤のデザイン等も
楽しんでいただけるような品揃えとなっております。
オブジェや什器使いとして映画のシーン演出や
カフェ等で見かけたりすることもあるかと思いますが、
年代やブランド等を掘り下げていくとニッチな魅力が詰まっており
蒐集品としての面白さもあるアイテムです。
今回は入荷したタイプライターのご紹介と共に
その歴史なども含めた見どころをお伝え出来たらと思います。
タイプライターの歴史は古く1982年にロンドンで誕生しました。
文字盤を打鍵することで活字を紙に打ち付け文字を印刷する機械で
筆記業務の高速化や原稿の清書といった目的でオフィス等でも使用され
現在のワープロの先駆けと言われています。
今回入荷したモデルはヴィンテージタイプライターの中でも
1930s-1940sにかけての初期のものが多く状態も良好で
マニアックな魅力溢れるセレクションとなっております。
まずご紹介するのはドイツ製WANDERER WERKE社の
CONTINENTALタイプライター。
1930年代に製造されたこちらのモデルは
非常に希少とされる木目調のダークレッドが特徴的で
当時のポータブルモデルとして重宝されていたアイテムです。
キー配列はドイツ国内向けのQWERTY配列となっており、
アルファベットフォント等細部まで拘り抜かれたデザインが格好良いです。
ホワイトカラーが珍しいこちらは1939年に発売された
ドイツ製Jewel社のもの。
定番のブラックに比べるとライトな印象で
インテリアのポイントに取り入れても可愛いらしいアイテム。
同じくレトロなクリームカラーが魅力的なこちらのタイプライターは
Triumph社の1957年モデルになります。
本体のカラーに合わせたであろうカーキブラウンのタイプキーと
経年変化によって醸し出された風合いがエッジの効いた1点。
Trimph社はドイツ人実業家であるジークフリート・ベットマンにより
ドイツ産自転車やミシンの輸入会社としてロンドンでスタートしました。
元々は友人の事業を引き継ぐ形で
Noricaという既存モデルのタイプライターを製造していましたが
Paul Grutzmann(ポールグリュッツマン)という
当時のドイツで最も活躍していたタイプライターのデザイナーと出会い
彼がデザインと設計を手掛けTriumphのオリジナルモデルが誕生しました。
1920年までには3000台ものタイプライターを生産し
1929年には大量生産技術を導入したドイツ初のオフィス機器メーカーと言われています。
Triumphの中でも割と後期に製造されたと思われるこちらは
初期の物と比べるとミッドセンチュリーらしいレトロモダンなデザインと
スタイリッシュさを兼ね備えた造りがインテリアオブジェクトとしても
取り入れやすく、レコード等のレトロアイテムと組み合わせても素敵です。
因みにこちらは1929年製初期のモデルです。
重厚感のある佇まいとクラッシックなフォルムが美しい1点。
書斎等のディスプレイとしても気分を盛り上げてくれます。
今回の入荷便ではドイツ製が多かったのですが
こちらは1940年代頃のフランス製JAPYのタイプライター。
フランスのメーカーがドイツに輸出していたものと見られ
キーはドイツ語圏向けの配列となっています。
そして最後にご紹介するのはドイツ製 FRISTER&ROSSMANN社の
ヴィンテージタイプライターSENTA。
他のメーカーのものとは一味違うウッドのベースを基調としており、
クラッシックだけれどシンプルさも兼ね備えたデザインが上品な一点。
元々はミシンを製造していた会社ということもあり
どことなくヴィンテージミシンを連想させるような造りになっています。
今回ご紹介したのはごく一部でこの他にも
紹介しきれないほど多種多様なモデルが揃っています。
ヴィンテージタイプライターと聞くと、
ご家庭で使用するのは想像が付きにくいアイテムだとは思いますが
実用的でないものだからこそ、
こんな風にストーリーを知った上で愛で、楽しむのもおすすめです。
商品に関するお問い合わせはTEL、コンタクト、InstagramのDMより
受け付けております。
それでは魅力溢れるタイプライターと共に大和店でお待ちしております!
最強寒波が到来しておりますので皆様くれぐれもご自愛下さいませ!